Tailscaleとは何か?
最近、エンジニアや情シス界隈でよく耳にするようになった Tailscale。
「新しいVPNらしい」「設定が楽」「もうVPNいらない」など、断片的な評価は聞くものの、
実際に何がどう違うのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
Tailscaleを一言で表すなら、
「インターネットに公開せずに、必要な相手だけを“直接つなぐ”仕組み」
です。 従来のVPNとは発想が大きく異なり、攻撃されにくく、運用が圧倒的に軽いという特徴があります。
従来のVPNは、なぜ大変だったのか
まずは、これまで多くの企業で使われてきた「一般的なVPN」を思い出してみてください。
- VPN装置を社内やクラウドに設置
- グローバルIPで待ち受け
- ユーザーはそこに「集まって」接続
この方式には、次のような課題がありました。
- VPN装置自体が攻撃対象になる
- 脆弱性対応・パッチ適用が必須
- アクセスが集中すると遅くなる
- 拠点・クラウドが増えるほど設計が複雑化
つまり従来のVPNは、
「守り続けなければならない城」
だったのです。
Tailscaleの発想は「城を作らない」
Tailscaleは、この前提をひっくり返しました。
Tailscaleでは、
- サーバーをインターネットに公開しない
- VPN装置を置かない
- 端末同士が直接・暗号化通信
という設計を採用しています。
各端末はTailscaleを起動すると、
- 自分が誰か(ID)
- どの端末か
- どこまでアクセスできるか
を認証された上で、必要な相手とだけ通信します。
= インターネット上に「入口」そのものが存在しません
なぜ「安全」なのか
Tailscaleが安全と評価される理由は、単に暗号化しているからではありません。
1. ゼロトラスト前提
Tailscaleは「社内だから安全」「VPNに入れたから信用する」といった考え方を取りません。
- ユーザー
- 端末
- 通信先
これらすべてを毎回確認します。
2. 攻撃対象領域が極小
サーバーがインターネットに公開されていなければ、
- ポートスキャンされない
- DoSされない
- 脆弱性を突かれない
そもそも攻撃が成立しません。
3. 実績ある技術基盤
Tailscaleは、Googleが開発した WireGuard を基盤にしています。
高速・シンプル・安全性が検証済みの技術です。
なぜ今、Tailscaleが話題なのか
理由は明確です。
- リモートワークが当たり前になった
- クラウド・SaaSが増えた
- 拠点・VPNの境界が曖昧になった
この状況で、
「社内ネットワーク」という考え方自体が限界
を迎えています。
Tailscaleは、
- どこからでも
- 誰でも同じ体験で
- 安全につながる
という、現代的なネットワーク像に合致しているため、急速に普及しています。
とはいえ、企業導入は別の難しさがある
個人利用では「入れてログインするだけ」で便利なTailscaleですが、 企業導入では次の視点が重要になります。
- 誰が管理するのか
- 権限設計はどうするのか
- 監査・ログはどう確保するのか
- 障害時の責任分界は?
ここを誤ると、
「便利だが、統制が効かない」
状態になります。
Velumeshが提供するもの
Velumeshは、
- Tailscaleの技術
- Spelldataの運用・設計知見
を組み合わせた、日本企業向けフルマネージドサービスです。
単に「Tailscaleを使えるようにする」のではなく、
- 設計
- 導入
- 運用
- 監視
- サポート
まで含めて提供します。
守り続けるネットワークから、そもそも狙われないネットワークへ
それがVelumeshの思想です。